NEWS

お知らせ教員活動報告

山下洪文先生監修の『実存文学Ⅱ』が刊行

山下洪文先生監修の『実存文学Ⅱ』が、未知谷より刊行されました。

中田凱也さん・舟橋令偉さん(以上、令和2年度文芸学科卒業生)・佐藤希さん(令和3年度卒業生)・海老沢優さん・桑島花佳さん・内藤翼さん・正村真一朗さん(以上、文芸学科4年生)・加藤佑奈さん・島畑まことさん・田口愛理さん・西巻聡一郎さん・松川未悠さん・湯沢拓海さん(以上、同3年生)・秋山実夢さん・古川慧成さん(同2年生)の論考・作品も掲載されています。

※非売品のため、各地図書館等でお読みください。

詳しくは公式サイト

https://www.jitsuzonbungaku.com)参照。

 歴史の死・人間の死・文学の死がまことしやかに語られるこのいま、実存の業火を灯しつづけるべく、学術叢書『実存文学』は創刊された。
 第二号は創刊号に引き続き、歴史に埋もれた詩人・哲学者の未発表作と、日本大学芸術学部(日芸)の卒業生・学生を中心とした創作・論考を掲載する。
「荒地」の始まりを告げた伝説的詩人・中桐雅夫の初期詩篇と論文、六〇年代最大の詩人・菅谷規矩雄が上演を期して訳した戯曲の断片、不世出の哲人・飯島宗享が遺した二冊のスクラップブック……さまざまな貴重な資料に、その歴史的意義を解明する論考、そして創作の「いま」を刻み込む詩・小説を付す。
「終わり」すら終わった時代に、「時代遅れ」の実存をあえて掲げる若者らの情念の結晶がここにある。これはキルケゴールの言う「決死の飛躍」であり、二十一世紀文学にふさわしい言葉を求めての、空白からの旅立ちである。(裏表紙より)

目次

○特集・中桐雅夫
解説 中桐雅夫について 山下洪文
初期詩篇・論文 詩篇 恋情 哀歌 ラビリンスについて
        論文 諸経験の秩序について 言葉を養ふ 唇頭の灰
エッセンス&入門 佐藤希・中田凱也・海老沢優・舟橋令偉・西巻聡一郎
講義録 失われた死を求めて 山下洪文
論考 沈黙による証明――中桐雅夫論 中田凱也
   灰色の詩人、中桐雅夫――日記より 田口愛理
   言葉の死なない明日へ――中桐雅夫、不眠の遍歴 内藤翼
略年譜 山下洪文編

○特集・菅谷規矩雄
解説 菅谷規矩雄について 山下洪文
断片 ビューヒナー「ダントンの死」 菅谷規矩雄訳
メモ 一九六九年の菅谷規矩雄 長谷川正史
エッセンス&入門 西巻聡一郎・正村真一朗・古川慧成・中田凱也
講義録 言葉の「死後」を生きるということ 山下洪文
論考 始まらなかった世界に生まれて――菅谷規矩雄論 舟橋令偉
   あまりにも過剰である「生」について――菅谷規矩雄論補遺 舟橋令偉
   殉教と空白――磯田光一と菅谷規矩雄についての断章 加藤佑奈
   存在しないあなたへ――小説・菅谷規矩雄 島畑まこと
略年譜 山下洪文編

○小詩集
羽風の詩 中田凱也
焼失する夜 島畑まこと
すべてが消える朝 田口愛理
時の献花 古川慧成
思春円環殺人事件 西巻聡一郎
四肢あれども 松川未悠
私の死んだ骨を抱きしめて 秋山実夢
標 内藤翼
沼を乾かす 正村真一朗
藍色の十字架を埋葬するとき 舟橋令偉
星空 山下洪文

○小説
穴 島畑まこと
実体の残存 海老沢優

○飯島宗享のスクラップブック
解説 本資料について 山下洪文
論文
キリストに実存の原型を/実存主義とヒューマニズム/こんりんざい譲れないもの/教会の〝変革〟が課題/真の友となる〝実践〟/あるべき姿に謙虚に/学問と政治/「期待される人間像」を斬る/信仰発現の道に結集/20世紀の第一級の哲学者/切り離された「部分」/屋良主席実現の意味/運動の多様化に困惑/共苦の実体はどこに/混迷・混乱の実情/人間的課題の認識/問い直される存在/愚直な連帯感失う/既成組織の脱皮を/井上円了の教育理念/創立百周年を迎えるにあたり井上円了博士の志と教育理念を思う
エッセイ

厭世学概論/虚像と実像/大学新聞に望むこと/「言葉」のあくなき詮索/出隆先生と東洋大学/本・親と子/神戸で出会った「マリウス」/年賀状について
書評・劇評
『実存と労働』(鈴木亨著)/『哲学とは何か』(ハイデガー著、原佑訳)『思惟の経験より』(同、辻村公一訳)『存在と時間』(同、松尾啓吉訳)/『ヤスパースにおける絶対的意識の構造と展開』(斎藤武雄著)/『ハイデッガーの実存思想』(渡辺二郎著)/『聖書の非神話化批判』ヤスパース選集7(西田康三訳)『ヤスパース研究』(斎藤武雄著)/『実存主義入門』(ヴァール著、松浪信三郎・高橋允昭訳)/『人類に未来はあるか』(ラッセル著、日高一輝訳)『事実と虚構』(同、北川悌二訳)/『講座・戦後日本の思想1 哲学』(梅本克己編)/『共産主義世界における福音の宣教』(ハーメル、バルト著、児島洋訳)/『実存と社会』(小倉志祥・城塚登編)/『世界の名著』/『現代における人間と実存』(鈴木亨著)/『世界の思想史』(シュテーリヒ著、草薙正夫ほか訳)/『どんま』『衣裳』(高堂要作・演出)/『批判的主体の形成』(田川建三著)/『現代思想と文明のゆくえ』(鈴木亨著)/『ピカドン』(丸木位里・丸木俊著)/『討論 宗教の新生』(日隈威徳編)/『ジプシー』(相沢久著)/『ジプシー』(相沢久著)/『神と希望』(野呂芳男著)/『新版解脱衣楓累』(四世鶴屋南北原作、天五宇作男翻案、橋本昭久演出)/『終電車脱線す』(椎名麟三作・吉沢京夫演出)/『精神の飢渇』(串田孫一著)『不器用な愛』(同)
対談・座談会
共産主義とキリスト教(飯島宗享・ロマドカ)/今年の平和運動を省みる(飯島宗享・横堀洋一)/思想とはなにか(飯島宗享・飯峯明)/現代の不安=その根を探る(飯島宗享・加藤寿延・熊沢義宣・内藤正俊)
その他
世界平和に献身する宗教者の群像/事実に反する清水論文/一人一人の人間こそ/論考の姿勢に感動/第三回全日本キリスト者平和会議の意義/大学と私/衣と中身を区別せよ/望ましい第一歩/被爆者の救護/図書館利用のしおり/最近十年をかえりみて/大学におけるサービスのありかた/白熱・都議選 地元の声/秋川の土地にふさわしい爽やかさを市の役職員に切望する/主任手当拠出金検討委員会からのアッピール/市民に忠実、信頼できる議員/編集責任者に聞く/私たちの募金について

○後記