文芸情報学特論 (藤原成一)

通年  4 単位 前期課程 1 ・ 2 年 選択科目 理論部門



■授業のねらい


 芸術の目的の一つは癒しとしての自己実現・世界実現である。私たちの生と芸術の関わりを、物語・映像・美術・身体表現など諸表現のクリエイティブ・コネクションとして把え、そこに芸術の治癒力を読みとる。カルチャラル・スタディーズとしての芸術研究。


■指導方針

 芸術を創るとはどういう行為か、芸術を享受することにはどういう意味があるのか。つねに創ることと享受することの二つの立場から芸術の存在意味を考察する。詩をつくることと詩を感じること、物語をつくることと物語を体験すること、なぐり書きからファインアートまで、描くことと見ること、パフォーマンスすることと鑑賞すること、それらは互いにどう関連し、授受される「内客」「情報」は何なのか。芸術の「情報」を自分に気づく「情報」ととらえ、芸術の「効用」を改めて考える。「人間の学としての」芸術研究。


■授業及び指導計画

<前学期>
1.ガイダンス、各自の関心を聞く
2.芸術のあり方、効用(もう一つの芸術観)
3.癒しということ、浅い癒しと深い癒し
4.欲望の段階説。自己充実、実現とは
5.芸術をつくるということ、芸術を体験するということ
6.生の形態と芸術の形態
7.私たちをとりまく環境、環境の多重構造
8~11.自然、季節、環境とつき合うということ
12~15.個別発表


<後学期>
16.アートとつき合うということ、アートセラピー
17.クリエイティブ・コネクション
18.音楽とつき合うということ
19.美術とつき合うということ
20.パフォーマンスするということ
21.物語るということ
22.詩をつくるということ、ことばとのつき合い
23.現実とつき合うということ、リアリティを生きるということ
24.異化するということ、もう一つの現実
25.宗教体験・芸術体験・異体験
26.ライフスタイルとライフヒストリー
27~30.まとめの個別発表

■テキスト及びサブテキスト
プリント配布


■成績評価
受講態度、発表内容、ならびにまとめのレポートによる総合評価


■オフィスアワー:月~水・12:10~13:00