日本文学特論 II(清水正)
通年 4 単位 前期課程 1 ・ 2 年 選択必須科目 研究・創作部門
■授業のねらい
ドストエフスキーの文学と宮沢賢治の童話との共通性を探る。ケンジ童話を世界文学の地平において理解することが第一の狙いである。ドストエフスキーの全作品とケンジ童話全編を読了していることが理想だが、少なくとも『罪と罰』『白痴』『悪霊』『未成年』『カラマーゾフの兄弟』、『貝の火』『風の又三郎』『注文の多い料理店』『銀河鉄道の夜』『オツベルと象』『ポラーノの広場』は必読とする。
■指導方針
まずは『罪と罰』を講読し、テキストの〈読み〉を訓練し、テキストの解体と再構築の方法を指導する。続いて宮沢賢治の童話を何作か読み、ユダヤ・キリスト教の文脈において解きあかし、ドストエフスキー文学との関連性を浮き彫りにする。
■授業及び指導計画
四月から七月までは『罪と罰』の講読。授業は対話形式で行う。夏休み期間にドストエフスキーの『白痴』『悪霊』『カラマーゾフの兄弟』などを読んでもらう。
九月からケンジ童話の講読。ドストエフスキーと宮沢賢治の共通性を明らかにしていく。
■テキスト及びサブテキスト
宮沢賢治に関しては清水正著『宮沢賢治とドストエフスキー』(創樹社)『宮沢賢治を読む「注文の多い料理店」の世界』『宮沢賢治の神秘』『宮沢賢治の宇宙』『宮沢賢治の神秘的世界』『宮沢賢治・童話の謎』『宮沢賢治・イーハトーブの森』『宮沢賢治・不条理の火と聖性』『謎がいっぱい ケンジ童話劇場』(以上、鳥影社)『宮沢賢治・童話のエロス』『宮沢賢治・憤怒とダンディズム』『宮沢賢治・不条理と母性』『宮沢賢治・終末と創世の秘儀』『宮沢賢治 悪・エロス・力』『ケンジ童話の深淵』『ケンジ童話を読め?』『ドストエフスキーと宮沢賢治』などを使用する。ドストエフスキーに関しては清水正著『ドストエフスキー「罪と罰」の世界』『ドストエフスキー「悪霊」の世界』『ドストエフスキー「白痴」の世界』(鳥影社)『ドストエフスキー初期作品の世界』(沖積舎)『ドストエフスキーの暗号』(日本文芸社)などを使用する。
■成績評価
レポート及び授業中の態度と出席など総合的に評価する。
■オフィスアワー
毎週火曜日 17 時以降