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一般・受験生の方へ

文芸学科を志望する方へ

OB・OGインタビュー

身に付けた編集力、この先ずっと私の支えに。

写真:井上千昌

井上 千昌(いのうえ ちあき)

エックスデザイン株式会社
複数のメディア(Webサイト、映像、印刷物、携帯コンテンツなど)を活用したクロスメディアコミュニケーションの企画、設計、制作を展開する会社。

"谷川俊太郎以外"の道を模索する

小学生のころ物書きになりたいと言った私に、「それなら日藝を目指しなさい」と言ったのは母でした。それからは日藝へ一直線です。いわゆる文学を研究するのではなく、創作などの表現活動を主体としていることが魅力的でした。
入学当初なりたかったのは詩人。ただ、入学前の学校説明会で、ある先生に「日本で詩人として食べていけているのは谷川俊太郎だけ」と言われ、他の道も考えなくてはと思いましたね。そこで創作は「BURAI」という文芸サークルで取り組み、授業はジャーナリズムやDTP、出版編集などの実習授業を多く取りました。ゼミでは憧れの広告ディレクターにインタビューしたり、他大学の学生と一からコンセプトを考えて雑誌を制作したり。あるいは、授業以外の時間には出版編集室(DTPソフトを使える教室)にずっとこもってDTPの作業をしていることも多かったですね。毎日めまぐるしく動いていた。そして、動いたら動いた分だけ何かを得られた。そんな充実感でいっぱいの毎日でした。

就活の面接で受けが良かった文芸誌

学生生活で最も印象に残っているのは、「編集演習」の授業です。少人数で実習誌『江古田春秋』を一年間かけて制作するのですが、そこで私は編集長という重責を担うことになりました。メンバーで話し合いながら企画を立て、取材やインタビューをし、編集をして組版やデザインまでする。私にとって文芸学科で学んだことの集大成と言えるような授業でした。
そんな風に、企画を立て、取材・編集をして、情報発信することが当たり前の学生生活を送っていたので、卒業後も同じような仕事に就きたいと、自然と思うようになりました。出版にこだわらず、そうした仕事ができそうな会社を片っ端から受けましたね。そういえば、就職活動のとき、面接のたびに完成した『江古田春秋』を配っていたのですが、形があるものは説得力があるのか、面接官の受けが非常に良かったです(笑)。

顧客の伝えたいことを、最適な形に

今の会社に入社を決めたのは、紙だけでなく、ネットも含め幅広いメディアを展開していたから。印刷物などのツールはあくまで手段であり、本質は顧客の伝えたいことを最適な形に落とし込むことです。だったら落とし込む器の選択肢は多様なほうがいい。会社のスローガン"We Design Your Communication"はその思想を端的に表していて、そこにも共感を覚えました。
現在の私の仕事は、簡単に言えば、顧客の要望を聞き、情報を整理して、最適な形にして提供することです。これは、取材をして編集することと考え方は同じです。文芸学科で教わった編集の考え方や、情報整理のノウハウは、これから先ずっと私を支えてくれると思っています。

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